せんきゅうひゃくさんじゅうに・に・にろく しろテロにたおれた××れんたいのかくめいてきへいしに
一九三二・二・二六 ―白テロに斃た××聯隊の革命的兵士に―

冒頭文

営舎(えいしゃ)の高窓(たかまど)ががた〳〵と揺(ゆ)れるばったのやうに塀(へい)の下(した)にくつゝいてゐる俺(おれ)達の上を風(かぜ)は横(よこ)なぐりに吹(ふ)き芝草(しばくさ)は頬(ほゝ)を、背筋(せすじ)を、針(はり)のやうに刺(さ)す兵営(へいえい)の窓(まど)に往(ゆ)き来(き)する黒(くろ)い影(かげ)と時(とき)どき営庭(えいてい)の燈(ひ)に反射(はんしゃ)する銃剣(じうけん)

文字遣い

新字旧仮名

初出

「大衆の友」1932(昭和7)年4月号

底本

  • 槇村浩詩集
  • 平和資料館・草の家、飛鳥出版室
  • 2003(平成15)年3月15日