都会(とかい)から、あまり遠(とお)く離(はな)れていないところに、一本(ぽん)の高(たか)い木(き)が立(た)っていました。 ある夏(なつ)の日(ひ)の暮(く)れ方(がた)のこと、その木(き)は、恐(おそ)ろしさのために、ぶるぶると身(み)ぶるいをしていました。木(き)は、遠(とお)くの空(そら)で、雷(かみなり)の鳴(な)る音(おと)をきいたからです。 小(ちい)さな時分(じぶん)から