おかあさんのひきがえる
お母さんのひきがえる

冒頭文

かえるというものは、みんなおとなしいものですけれど、この大(おお)きなひきがえるは、たくさんの小(ちい)さなひきがえるのお母(かあ)さんであっただけに、いちばんおとなしいのでありました。 町(まち)の裏(うら)は、坂(さか)になって、細(ほそ)い道(みち)がつづいていました。道(みち)の両側(りょうがわ)はやぶになっていましたので、そこに、かえるはすんでいたのであります。去年(きょねん)

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 定本小川未明童話全集 5
  • 講談社
  • 1977(昭和52)年3月10日