あるおとことうしのはなし
ある男と牛の話

冒頭文

ある男(おとこ)が、牛(うし)に重(おも)い荷物(にもつ)を引(ひ)かせて町(まち)へ出(で)かけたのであります。 「きょうの荷(に)は、ちと牛(うし)に無理(むり)かもしれないが、まあ引(ひ)けるか、引(ひ)かせてみよう。」と、男(おとこ)は、心(こころ)の中(なか)で思(おも)ったのでした。 牛(うし)や馬(うま)は、いくらつらいことがあっても、それを口(くち)に出(だ)して訴(う

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 定本小川未明童話全集 5
  • 講談社
  • 1977(昭和52)年3月10日