プールといぬ
プールと犬

冒頭文

公園の中の子供プールには、朝八時ごろから、もう泳ぎがはじまつてゐました。 そんなに早く来る子は、みんな男の子ばかりで、たいてい威勢のいゝ、黒いふんどしをしめてゐました。どんなに深いところでも、やつと一メートルぐらゐしかないので、あんまり奇抜な泳ぎは出来ません。それに、面白い遊びをしようにも、まだ見物してくれる者が来てゐないのです。 黒いふんどしの子供たちは、犬かきや、蛙泳(かへ

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 日本児童文学大系 三〇巻
  • ほるぷ出版
  • 1978(昭和53)年11月30日