つきよのかくれんぼ
月夜のかくれんぼ

冒頭文

きれいな、えひがさのようなお月さまが、ぽっかりと東の空にうかんで、ひろい田んぼはクリーム色にかすんでいました。 田んぼは、いちめんに、き色とみどりのなの花ばたけで、ひるまのあたたかさが、そこらじゅうにこもっていて、うっとりとするようななの花のにおいが、むせっぽくただよっています。 「みんな、みんな、でておいで、 なの花月夜だ。まだ、よいだ。 かくれんぼするもの、よっとい

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 日本児童文学大系 第三〇巻
  • ほるぷ出版
  • 1978(昭和53)年11月30日