かぶとむし
かぶと虫

冒頭文

一 有一(いういち)君は四年生で、真奈(まな)ちやんは二年生です。二人は競争で、毎朝涼しいうちに、夏休みの「おさらひ帳」を勉強します。今日もやつとすませたばかりのところへ、お隣の二年生の宗(むね)ちやんが、きれいなお菓子箱をかゝへて、内庭に入つて来ていひました。 「ねえ、いゝものあげようか?」 すると二人はお縁に飛んで出て、いつしよに手を出してさけびました。 「おくれ、

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 日本児童文学大系 三〇巻
  • ほるぷ出版
  • 1978(昭和53)年11月30日