あるおとこといちじく
ある男と無花果

冒頭文

ある男(おとこ)が、縁日(えんにち)にいって、植木(うえき)をひやかしているうちに、とうとうなにか買(か)わなければならなくなりました。そして、無花果(いちじく)の鉢植(はちう)えを買(か)いました。 「いつになったら、実(み)がなるだろう。」 「来年(らいねん)はなります。」と、植木屋(うえきや)は答(こた)えました。しかしその木(き)は、小(ちい)さくありました。 男(おとこ)は

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 定本小川未明童話全集 4
  • 講談社
  • 1977(昭和52)年2月10日