てがみ せんはっぴゃくきゅうじゅうさんねんしちがつにじゅうににちづけ チェンバレン あて
手紙 一八九三年七月二二日付 チェンバレン 宛

冒頭文

拝啓 先に長崎からお手紙を差し上げると申しておりましたが、それはかなわない事になりました。というのは、実際、私は長崎から逃げ帰って来たからです——何があったか、そのいくつかをお話しします。 七月二〇日の早朝、私は、一人、熊本を出発し、百貫(ひゃっかん)経由で長崎へ向かうつもりでした。熊本から百貫までは人力車で一時間半あまりの距離でした。百貫は水田の中の、くすんだ小さな村です。土地の人たちは淳朴

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新字新仮名

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