ごせんのあたま
五銭のあたま

冒頭文

ある田舎(いなか)に、同(おな)じような床屋(とこや)が二軒(けん)ありました。たがいに、お客(きゃく)を自分(じぶん)のほうへたくさん取(と)ろうと思(おも)っていました。一軒(けん)が、店(みせ)さきをきれいにすれば、一軒(けん)もそれに負(ま)けまいと思(おも)って、大工(だいく)を呼(よ)んできてきれいにしました。 一軒(けん)で、お客(きゃく)に、お茶(ちゃ)を出(だ)せば、ま

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 定本小川未明童話全集 5
  • 講談社
  • 1977(昭和52)年3月10日