くさはらのゆめ |
| 草原の夢 |
冒頭文
私(わたし)たちは、村(むら)はずれの野原(のはら)で、日(ひ)の暮(く)れるのも知(し)らずに遊(あそ)んでいました。草(くさ)の上(うえ)をころげまわったり、相撲(すもう)を取(と)ったり、また鬼(おに)ごっこなどをして遊(あそ)んでいると、時間(じかん)は、はやくたってしまったのです。 毎日(まいにち)学校(がっこう)から帰(かえ)ると、家(うち)にじっとしていられませんでした。机(つく
文字遣い
新字新仮名
初出
「教育研究」1930(昭和5)年7月
底本
- 定本小川未明童話全集 7
- 講談社
- 1977(昭和52)年5月10日