あおいランプ
青いランプ

冒頭文

不思議(ふしぎ)なランプがありました。青(あお)いかさがかかっていました。火(ひ)をつけると、青(あお)い光(ひかり)があたりに流(なが)れたのです。 「このランプをつけると、きっと、変(か)わったことがあるよ。」といって、その家(うち)では、これをつけることを怖(おそ)ろしがっていました。しかし、前(まえ)から大事(だいじ)にしているランプなので、どこへもほかへやることをせずに、しまっておきま

文字遣い

新字新仮名

初出

「週刊朝日 17巻7号」1930(昭和5)年2月9日

底本

  • 定本小川未明童話全集 7
  • 講談社
  • 1977(昭和52)年5月10日