なみのりのしま
波乗りの島

冒頭文

白い波の荒野へ 1 かつては洗濯部屋だったところが、スライドや16ミリ・フィルムの映写室になっていて、いま僕たち四人はその部屋のなかにいる。映写時間にして五十分ほどの16ミリ・フィルムを、これからみんなで見ようというのだ。窓が北に面してひとつしかなく、その窓のブラインドを降ろすだけで、この部屋は昼間でもまっ暗にすることが出来る。 16ミリ映写用のスクリーン

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 波乗りの島
  • 双葉文庫、双葉社
  • 1998(平成10)年10月30日