しほんたいへいき 13 こくびゃくじょう
私本太平記 13 黒白帖

冒頭文

国土(こくど)病(や)む 直義(ただよし)は残って、なお重臣たちと、今後の方針をかためあった。 御逃亡の君については、詮議(せんぎ)はもちろん、尊氏の意を服膺(ふくよう)して、むしろ予想しうる二次、三次のそなえに心をくばるべきであるとし、ほどなくみな、退出した。 そのあと。 直義は、広間から兄のいる一殿(でん)へ渡って行った。——なにかよい話があるといわれたが、

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 私本太平記(八)
  • 吉川英治歴史時代文庫、講談社
  • 1990(平成2)年5月11日