しほんたいへいき 09 けんむらくがきじょう
私本太平記 09 建武らくがき帖

冒頭文

天下多事(てんかたじ) いわば五月は革命月だった。誌(しる)すべきことが余りに多い。——で、鎌倉をしばらく措(お)く。——そしてここはまだ天下混沌(こんとん)といっていいところだが、奕々(えきえき)と天の一方からは、理想の到達に誇ッた凱歌のあしおとが近づいて来つつあった。——都門還幸の後醍醐(ごだいご)の龍駕(りゅうが)であった。 路次の日誌によれば。 さきに伯耆(ほうき

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 私本太平記(五)
  • 吉川英治歴史時代文庫、講談社
  • 1990(平成2)年4月11日