さんごくし 03 ぐんせいのまき |
| 三国志 03 群星の巻 |
冒頭文
偽忠狼心(ぎちゅうろうしん) 一 曹操(そうそう)を搦(から)めよ。 布令(ふれ)は、州郡諸地方へ飛んだ。 その迅速を競って。 一方—— 洛陽(らくよう)の都をあとに、黄馬に鞭をつづけ、日夜をわかたず、南へ南へと風の如く逃げてきた曹操は、早くも中牟県(ちゅうぼうけん)(河南省中牟・開封—鄭州(ていしゅう)の中間)——の附近までかかっていた。 「待てっ」「馬をおりろ」 関門へかか
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 三国志(一)
- 吉川英治歴史時代文庫、講談社
- 1989(平成元)年4月11日