さんごくし 02 とうえんのまき
三国志 02 桃園の巻

冒頭文

黄巾賊(こうきんぞく) 一 後漢(ごかん)の建寧(けんねい)元年のころ。 今から約千七百八十年ほど前のことである。 一人の旅人があった。 腰に、一剣を佩(は)いているほか、身なりはいたって見すぼらしいが、眉(まゆ)は秀(ひい)で、唇(くち)は紅(あか)く、とりわけ聡明(そうめい)そうな眸(ひとみ)や、豊(ゆた)かな頬をしていて、つねにどこかに微笑をふく

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 三国志(一)
  • 吉川英治歴史時代文庫、講談社
  • 1989(平成元)年4月11日