みやもとむさし 03 みずのまき
宮本武蔵 03 水の巻

冒頭文

吉岡染(よしおかぞめ) 一 明日(あした)は知れないきょうの生命(いのち) また、信長も謡(うた)った—— 人間五十年、化転(けてん)のうちをくらぶれば、夢まぼろしの如くなり そういう観念は、ものを考える階級にも、ものを考えない階級にもあった。——戦(いくさ)が熄(や)んで、京や大坂の街の灯が、室町将軍の世盛りのころのように美(うる)わしくなっても、

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 宮本武蔵(一)
  • 吉川英治歴史時代文庫、講談社
  • 1989(平成元)年11月11日