みやもとむさし 01 じょ、はしがき
宮本武蔵 01 序、はしがき

冒頭文

序 初版が出たのさえ十数年前だった。起稿(きこう)を思い立った日からでは、もう、二十年ちかい歳月がながれている。 この書が、装幀を新たに、版をかさねて出るとなると、いつも私は過去茫々(ぼうぼう)の想いにたえない。じつに世のなかはその間にすら幾変(いくかわ)りも変遷(へんせん)してきた。 さる人が私にいった。「あなたの宮本武蔵はもう古典ですよ、一つの古典として在るわけで

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 宮本武蔵(一)
  • 吉川英治歴史時代文庫、講談社
  • 1989(平成元)年11月11日