だいにかいひょうとくも
第二海豹と雲

冒頭文

古代新頌 懸巣 飛べよ、深山懸巣(みやまかけす)、 神神はまた目ざめぬ。 磐が根に注連縄(しめ)ひきはり、 幣帛(みてぐら)にしで結(ゆ)ひ垂れ、 真榊の、鏡葉の音さやさやに うち清めて。 啼けよ早や深山懸巣(みやまかけす)、 日は若し、かの稚神(をさながみ)、 ひむがしはすでにかぎろふ。 菊盛り 少女(をとめ)たち、黄菊には古代のかをりがある。 純粋

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 白秋全集 5
  • 岩波書店
  • 1986(昭和61)年9月5日