たべたりきみよ
食べたり君よ

冒頭文

菊池先生の憶い出 亡くなられた菊池寛先生に、初めてお目にかかったのは、僕が大学一年生の時だから、もう二十何年前のことである。 当時、文藝春秋社は、雑司ヶ谷金山にあり、僕はそこで、先生の下に働くことになった。 初対面後、間もなくの或る夕方、先生は僕を銀座へ誘って、夕食を御馳走して下さった。 今尚西銀座に、ダンスホールとなって残っているエーワン、それが未だカッテ

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • ロッパの悲食記
  • ちくま文庫、筑摩書房
  • 1995(平成7)年8月24日