このたびおおさか
このたび大阪

冒頭文

五月上旬から、六月へかけて、梅田コマスタジアムで「道修町」出演のため、大阪に滞在すること、約一ヶ月。 大阪での僕のたのしみの一つは、おどり(生海老)を食うことである。酔後、冷たいすしの舌ざわりは、何とも言えない、殊に、おどりは、快適で、明朝の快便をさえ思わせるものがある。だから、大阪へ行ったら、おどりを、と、たのしみにしているわけ。 東京では、すし屋へ行っても、おどりを食わせる

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • ロッパの悲食記
  • ちくま文庫、筑摩書房
  • 1995(平成7)年8月24日