あすはてんき(にば)
明日は天気(二場)

冒頭文

夫妻宿の女中 甲宿の女中 乙風呂番番頭 一 真夏——雨の日ある海岸の旅館——海を見晴らせる部屋 夫  (腹這ひになり、泳ぎの真似をしてゐる)妻  (絵葉書を出す先を考へてゐる)女中  (はひつて来る)夫  (泳ぎの真似をやめて、新聞を読んでゐる風をする)女中  ほんたうに毎日お天気がわるくつて、御退屈でございませう。妻  ええ、でも、海へは何時でもはひれるんだから、かうして、静かな処で、雨の

文字遣い

新字旧仮名

初出

「改造 第十巻第一号」1928(昭和3)年1月1日

底本

  • 岸田國士全集3
  • 岩波書店
  • 1990(平成2)年5月8日