あまよぞくし
雨夜続志

冒頭文

芝(しば)の青松寺(せいしょうじ)で自由党志士の追悼会のあった時のことである。その日、山田三造は追悼会に参列したところで、もうとうに歿(な)くなったと云うことを聞いていた旧友にひょっくり逢(あ)った。それは栃木県のもので、有一館(ゆういつかん)時代に知りあいになったものである。有一館は政府の圧迫を受けて、解党を余儀なくせられた自由党の過激派の手で経営せられた壮士の養成所であった。山田も旧友もその有

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 日本怪談大全 第二巻 幽霊の館
  • 国書刊行会
  • 1995(平成7)年8月2日