しんせんこうのひさし
神仙河野久

冒頭文

神仙(しんせん)の実在を信じて「神仙記伝」と云う書物を編輯(へんしゅう)していたと云う宮中掌典(きゅうちゅうしょうてん)の宮地嚴夫翁(みやじげんぷおう)が明治四十三年、華族会館で講演した講演筆記の写しの中から得た材料によって話すことにする。この話の主人公河野(こうの)と云うのは宮地翁門下の一人であった。河野の名は久(ひさし)、通称は虎五郎、後に俊八(しゅんぱち)とも云った。道術を修めるようになって

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 日本怪談大全 第一巻 女怪の館
  • 国書刊行会
  • 1995(平成7)年7月10日