くせ

冒頭文

人として一つの癖はあるものよ、吾(わ)れにはゆるせ敷島の道。……これはよく落語家(はなしか)が枕にふる言葉ですが、……無くて七癖、有つて四十八癖、といつて誰にもあるんでせうが、さうなるとわたしには、夜更(よふかし)をするのが癖の一つでした、……わたしの若い時分の時間でいふと十二時頃寝るのは罪悪のやうな気がしたもんです。それで居て朝寝坊は厭(きら)ひでしたから……恐らくまづ寝る間(ま)は三四時が関の

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 日本の名随筆 別巻10 芝居
  • 作品社
  • 1991(平成3)年12月25日