こんじきやしゃ
金色夜叉

冒頭文

目次 前編 中編 後編 続金色夜叉 続続金色夜叉 新続金色夜叉  前編     第一章 未(ま)だ宵ながら松立てる門は一様に鎖籠(さしこ)めて、真直(ますぐ)に長く東より西に横(よこた)はれる大道(だいどう)は掃きたるやうに物の影を留(とど)めず、いと寂(さびし)くも往来(ゆきき)の絶えたるに、例ならず繁(しげ)き車輪(くるま)の輾(きしり)は、或(あるひ)は

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 金色夜叉
  • 新潮文庫、新潮社
  • 1969(昭和44)年11月10日