だんちょうていにちじょう 02 だんちょうていにっきまきのいちたいしょうろくねんひのとみくがつきひつ
断腸亭日乗 02 断膓亭日記巻之一大正六年丁巳九月起筆

冒頭文

荷風歳卅九 ◯九月十六日、 秋雨連日さながら梅雨の如し。夜壁上の書幅を挂け替ふ。 碧樹如(レ)烟覆(二)晩波(一)。清秋無(レ)尽客重過。故園今即如(二)烟樹(一)。鴻雁不(レ)来風雨多。姜逢元 等閑(二)世事(一)任(二)沉浮(一)。万古滄桑眼底収。偶□心期帰図画。□□蘆荻一群鴎。王一亭 先考所蔵の畫幅の中一亭王震が蘆雁の図は余の愛玩して措かざるものなり。 ◯

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 荷風全集 第二十一巻
  • 岩波書店
  • 1993(平成5)年6月25日