なつのばんがたあったはなし
夏の晩方あった話

冒頭文

「おじさん、こんど、あめ屋(や)さんになったの。」 正(まさ)ちゃんは、顔(かお)なじみの紙芝居(かみしばい)のおじさんが、きょうは、あめのはいった箱(はこ)をかついできたので、目(め)をまるくしました。 「ほんとうだわ、おじさん、あめ屋(や)さんになったの。」と、花子(はなこ)さんもききました。 「ええ、あめ屋(や)になりましたよ。」 「どうして?」 「紙芝居(かみしばい)がた

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 定本小川未明童話全集 10
  • 講談社
  • 1977(昭和52)年8月10日