山間(さんかん)の寂(さび)しい村(むら)には、秋(あき)が早(はや)くきました。一時(じ)、木々(きぎ)の葉(は)が紅葉(こうよう)して、さながら火(ひ)の燃(も)えついたように美(うつく)しかったのもつかの間(ま)であって、身(み)をきるようなあらしのたびに、山(やま)はやせ、やがて、その後(のち)にやってくる、長(なが)い沈黙(ちんもく)の冬(ふゆ)に移(うつ)らんとしていたのです。そこにあ