くろいちょうとおかあさん
黒いちょうとお母さん

冒頭文

このごろ毎日(まいにち)のように昼過(ひるす)ぎになると、黒(くろ)いちょうが庭(にわ)の花壇(かだん)に咲(さ)いているゆりの花(はな)へやってきます。 最初(さいしょ)、これに気(き)がついたのは、兄(あに)の太郎(たろう)さんでした。 「大(おお)きい、きれいなちょうだな。小鳥(ことり)ぐらいあるかしらん。弟(おとうと)が見(み)つけたら、きっとつかまえてしまうだろう、今年(

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 定本小川未明童話全集 10
  • 講談社
  • 1977(昭和52)年8月10日