ぎんがのしたのまち
銀河の下の町

冒頭文

一 信吉(しんきち)は、学校(がっこう)から帰(かえ)ると、野菜(やさい)に水(みず)をやったり、虫(むし)を駆除(くじょ)したりして、農村(のうそん)の繁忙期(はんぼうき)には、よく家(うち)の手助(てだす)けをしたのですが、今年(ことし)は、晩霜(ばんそう)のために、山間(さんかん)の地方(ちほう)は、くわの葉(は)がまったく傷(いた)められたというので、遠(とお)くからこの辺(へん

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 定本小川未明童話全集 10
  • 講談社
  • 1977(昭和52)年8月10日