あおいほしのくにへ
青い星の国へ

冒頭文

デパートの内部(なか)は、いつも春(はる)のようでした。そこには、いろいろの香(かお)りがあり、いい音色(ねいろ)がきかれ、そして、らんの花(はな)など咲(さ)いていたからです。 いつも快活(かいかつ)で、そして、また独(ひと)りぼっちに自分(じぶん)を感(かん)じた年子(としこ)は、しばらく、柔(やわ)らかな腰掛(こしか)けにからだを投(な)げて、うっとりと、波立(なみだ)ちかがやきつ

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 定本小川未明童話全集 10
  • 講談社
  • 1977(昭和52)年8月10日