てがみ 098 けいおうさんねんくがつしょじゅん ささきたかゆきあて
手紙 098 慶応三年九月初旬 佐々木高行あて

冒頭文

唯今長府の尼将軍、監軍熊野直助及二人、わらはお供し押来りて、吾右軍と戦ハんとす。かぶらやの音おびた((夥))しく、既ニ二階の手すりにおしかゝりたり。別ニ戦を期せし女軍未おびた(レ)来((いまだきたらず))。思ふニ是ハ我ガをこたるを待つて虚を突かんとの謀ならんか。先ヅ吾レ先〻の先を以て此方より使ヲはせ、或は自ら兵に将としておそふて、とりことし来らんかとも思へり。 将軍勇あり義あらバ、早く来りて一戦

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 龍馬の手紙、宮地佐一郎
  • 講談社学術文庫、講談社
  • 2003(平成15)年12月10日