せいどうのキリスト ――いちめいなんばんいものしのし―― |
| 青銅の基督 ――一名南蛮鋳物師の死―― |
冒頭文
はしがき 父秀忠(ひでただ)と祖父家康(いえやす)の素志を継いで、一つにはまだ徳川(とくがわ)の天下が織田(おだ)や豊臣(とよとみ)のように栄枯盛衰の例にもれず、一時的で、三代目あたりからそろそろくずれ出すのではないかという諸侯の肝を冷やすために、また自分自らも内心実はその危険を少なからず感じていたところから、さしあたり切支丹(キリシタン)を槍玉(やりだま)にあげて、およそ残虐の限りを尽くした家
文字遣い
新字新仮名
初出
青銅の基督「改造」1923(大正12)年1月<br>後記「青銅の基督」岩波文庫、岩波書店、1950(昭和25)年11月5日第5刷改版
底本
- 青銅の基督
- 岩波文庫、岩波書店
- 1927(昭和2)年12月5日