あてもなくさ迷い歩くというが、やはり、真実を求めているのだ。また美を求めているのだ。なぜなれば、人間は、この憧憬がなければ、生きていられないからだ。 あわれなる流浪者よ、いったい、どこに、その真実が見出され、美が見出されるというのか? そして、いつになったら、汝(なんじ)の流浪の旅は終るというのか? 人間が、この地上に現われた時より、同じく、憧憬は、生れた。南から北へ、北から南へと、彼等は、相呼