ゆめのようなひるとばん
夢のような昼と晩

冒頭文

赤(あか)い花(はな)、白(しろ)い花(はな)、赤(あか)としぼりの花(はな)、いろいろのつばきの花(はな)が、庭(にわ)に咲(さ)いていました。そうして、濃(こ)い緑色(みどりいろ)の葉(は)と葉(は)のあいだから、金色(きんいろ)の日(ひ)の光(ひかり)がもれて、下(した)のしめった地(じ)の上(うえ)に、ふしぎな模様(もよう)をかいていました。 葉(は)がゆれると、模様(もよう)もいっし

文字遣い

新字新仮名

初出

「良い子の友」1946(昭和21)年6、7月合併号

底本

  • 定本小川未明童話全集 13
  • 講談社
  • 1977(昭和52)年11月10日