みずしちけい |
| 水七景 |
冒頭文
* 村(むら)から、町(まち)へ出(で)る、途中(とちゅう)に川(かわ)がありました。子(こ)どもは、お母(かあ)さんにつれられて、歩(ある)いていました。 橋(はし)をわたりかけると、子(こ)どもは、欄干(らんかん)につかまり川(かわ)を見(み)おろしました。水(みず)が、あとから、あとから、流(なが)れてきて、くいにぶつかっては、うずをまき、ジョボン、ジョボン、と、音(おと)をたてていまし
文字遣い
新字新仮名
初出
「童話読本」1948(昭和23)年9月
底本
- 定本小川未明童話全集 14
- 講談社
- 1977(昭和52)年12月10日