ひすいのたま
ひすいの玉

冒頭文

町(まち)というものは、ふしぎなものです。大通(おおどお)りから、すこしよこへはいると、おどろくほど、しずかでした。子(こ)どもたちは、そこで、ボールを投(な)げたり、なわとびをしたりして、遊(あそ)びました。 横町(よこちょう)の片(かた)がわに、一軒(けん)の古物店(こぶつてん)がありました。竹夫(たけお)は、いつからともなく、ここのおじさんと、なかよしになりました。おじさんは、いつも、店

文字遣い

新字新仮名

初出

「幼年クラブ」1949(昭和24)年1月

底本

  • 定本小川未明童話全集 14
  • 講談社
  • 1977(昭和52)年12月10日