はなかごとたいこ
花かごとたいこ

冒頭文

ある日(ひ)たけおは、おとなりのおじさんと、釣(つ)りにいきました。おじさんは、釣(つ)りの名人(めいじん)でした。いつも、どこかの川(かわ)でたくさん魚(さかな)を釣(つ)ってこられました。 たけおは、こんどぜひいっしょにつれていってくださいとおねがいしたところ、ついに、そののぞみをたっしたのでした。 電車(でんしゃ)をおりて、すこし歩(ある)くと、さびしいいなか町(まち)に出(で)まし

文字遣い

新字新仮名

初出

「小学二年生」1948(昭和23)年4月

底本

  • 定本小川未明童話全集 14
  • 講談社
  • 1977(昭和52)年12月10日