はたらくにしょうねん
はたらく二少年

冒頭文

新(あたら)しい道(みち)が、つくりかけられていました。おかをくずし、林(はやし)をきりひらき、町(まち)の中(なか)を通(とお)って、その先(さき)は、はるかかなたの、すみわたる空(そら)の中(なか)へのびています。そこには、おおぜいの労働者(ろうどうしゃ)が、はたらいていました。 トロッコが、ほそいレールの上(うえ)を走(はし)りました。道(みち)ばたには、大(おお)きな土管(どかん)がこ

文字遣い

新字新仮名

初出

「少年少女の広場」1949(昭和24)年3月

底本

  • 定本小川未明童話全集 14
  • 講談社
  • 1977(昭和52)年12月10日