つばめとうお
つばめと魚

冒頭文

そこは、町(まち)のにぎやかな通(とお)りでありました。ある店(みせ)の前(まえ)へ子(こ)どもがあつまっていました。ちょうどきかけたつばめは、どんなおもしろいものがあるだろうと自分(じぶん)もおりてみました。店(みせ)には、金魚(きんぎょ)や、めだかなど、いろいろならべてあったが、その中(なか)でも、ガラスのいれものにはいった熱帯魚(ねったいぎょ)がめずらしいので、みんなは、この前(まえ)に立(

文字遣い

新字新仮名

初出

「初等四年」1946(昭和21)年10月

底本

  • 定本小川未明童話全集 13
  • 講談社
  • 1977(昭和52)年11月10日