せんゆう |
| 戦友 |
冒頭文
目(め)の落(お)ちくぼんだ、鼻(はな)の高(たか)い、小西(こにし)一等兵(とうへい)と、四角(かく)の顔(かお)をした、ひげの伸(の)びている岡田上等兵(おかだじょうとうへい)は、草(くさ)に身(み)を埋(う)ずめ腹(はら)ばいになって話(はなし)をしていました。 見(み)わたすかぎり、草(くさ)と灌木(かんぼく)の生(は)え茂(しげ)った平原(へいげん)であります。真(ま)っ青(さお)な
文字遣い
新字新仮名
初出
「新児童文化 第4冊」1942(昭和17)年5月
底本
- 定本小川未明童話全集 13
- 講談社
- 1977(昭和52)年11月10日