くもとこもりうた |
| 雲と子守歌 |
冒頭文
どんなに寒(さむ)い日(ひ)でも、健康(けんこう)な若(わか)い人(ひと)たちは、家(いえ)にじっとしていられず、なんらか楽(たの)しみの影(かげ)を追(お)うて、喜(よろこ)びに胸(むね)をふくらませ、往来(おうらい)を歩(ある)いています。こうした人(ひと)たちの集(あつ)まるところは、いつも笑(わら)い声(ごえ)のたえるときがなければ、口笛(くちぶえ)や、ジャズのひびきなどで、煮(に)えくり
文字遣い
新字新仮名
初出
「新児童文化 第1冊」1946(昭和21)年8月
底本
- 定本小川未明童話全集 13
- 講談社
- 1977(昭和52)年11月10日