きょうだいの のねずみ
きょうだいの のねずみ

冒頭文

はたけの 中(なか)で、きょうだいの のねずみが ふるえて いますと、とおりかかった いえねずみが、「冬(ふゆ)の あいだだけ わたしの うちへ おいでなさい。」と いいました。「ありがとう ございます。けれど、ねこが いますでしょう。」と、のねずみが ききました。「だいじょうぶですよ。いつも こたつに はいって ねむって いますから。」と、いえねずみは わらいました。「そんなら ばんに、おひっこ

文字遣い

新字新仮名

初出

「コドモノヒカリ」1937(昭和12)年1月

底本

  • 定本小川未明童話全集 16
  • 講談社
  • 1978(昭和53)年2月10日