おとうさんが かえったら
おとうさんが かえったら

冒頭文

やけあとの、たがやされた ところには、みどりいろの むぎが ふさふさと しげって いました。また、やわらかそうに みえる わかなに、きいろの 花(はな)が さいて いました。しかし、まだ あとかたづけの してない ところには、大(おお)きな 石(いし)などが ころがって いました。こんなに あれて いる あきちだけが、ぼくたち 子(こ)どもの あそびば でした。ちょうど、大(おお)きな 石(いし)

文字遣い

新字新仮名

初出

「こどもペン」1948(昭和23)年4月

底本

  • 定本小川未明童話全集 16
  • 講談社
  • 1978(昭和53)年2月10日