おほしさま |
| おほしさま |
冒頭文
ぽっちりと した 目(め)のように、あかるく ひかる ものが、おかあさんぼし。きらきらと ひかりの つよいのが、おとうさんぼし。そして、森(もり)の 上(うえ)で ひかる、うす赤(あか)いのが、おじいさんぼし。その そばで、ときどき みえたり、きえたり するようなのが、おばあさんぼしですよと、おねえさんが いいました。「おかあさんぼしは、なに して いらっしゃるの?」と、たけちゃんが ききました。
文字遣い
新字新仮名
初出
「キンダーブック」1954(昭和26)年11月
底本
- 定本小川未明童話全集 16
- 講談社
- 1978(昭和53)年2月10日