だいヴォローヂャとしょうヴォローヂャ
大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ

冒頭文

「ね、馭者(ぎょしゃ)をやって見てもいいでしょう。私、馭者のとこへ行くわ!」とソフィヤ・リヴォヴナが声高(こわだか)に言った、「馭者さん、待ってよ。私、あんたの隣へ行くから。」 彼女が橇(そり)の中で起(た)ちあがると、夫のヴラヂーミル・ニキートイチと、幼な友だちのヴラヂーミル・ミハイルイチとは、倒れぬように彼女の腕を支えた。トロイカは疾走している。 「だから、コニャックを飲ませてはい

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • カシタンカ・ねむい 他七篇
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 2008(平成20)年5月16日