(つらいこったつらいこった!)
(辛いこつた辛いこつた!)

冒頭文

辛いこつた辛いこつた!なまなか伝説的存在にされてあゝ、この言語玩弄者達の世に、なまなか伝説的存在にされて、(パンを奪はれ花は与へられ)あゝ、小児病者の横行の世に!奴等の頭は言葉でガラガラになり、奴等の心は根も葉もないのだ。野望の上に造花は咲いて迷つた人心は造花に凭(すが)る。造花作りは花屋を恨む、さて、花は造花程口がきけない。造花造りの羽振のよさは、あゝ、滑稽(こつけい)なこつた滑稽なこつた。それ

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 中原中也詩集
  • 角川文庫、角川書店
  • 1968(昭和43)年12月10日改版