二 こんなにフケが落ちる、 秋の夜に、雨の音はトタン屋根の上でしてゐる…… お道化(どけ)てゐるな——しかしあんまり哀(かな)しすぎる。犬が吠える、虫が鳴く、 畜生! おまへ達には社交界も世間も、ないだろ。着物一枚持たずに、 俺も生きてみたいんだよ。吠えるなら吠えろ、 鳴くなら鳴け、目に涙を湛(たた)へて俺は仰臥さ。 さて、俺は何時死ぬるのか、明日か明後日か……——やい、豚、寝ろ!こん